事前調査について

事前調査とは、工事前に建築物等に使用されている建材の石綿含有の有無を調査することを言い、建築時期・規模・用途を問わず、全ての建築物.工作物の解体.リフォームの工事を行う際は、事前調査を実施する必要があります。
また、令和5年10月1日以降に着工する工事から事前調査は、以下のいずれかの要件を満たす調査者が実施する必要があります。
建物の事前調査者の要件
・特定建築物石綿含有建材調査者
・一般建築物石綿含有建材調査者
・一戸建て建築物石綿含有建材調査者
・令和5年9月30日以前に日本アスベスト調査診断協会に登録され、事前調査を行う時点においても引き続き同協会に登録されている者
船舶の事前調査者の要件
・船舶石綿含有建材調査者講習の修了者
そのうち以下条件に該当する場合は、当該調査の結果を都道府県または大防法政令市に報告する必要があります。
①建築物を解体する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の対象となる床面積の合計が80㎡以上であるもの
②建築物を改造.補修する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の請負代金の合計額※2が100万円以上であるもの
③工作物を解体.改造及び補修する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の請負代金の合計額※2が100万円以上であるもの
④鋼製の船舶の解体及び改修工事(総トン数20トン以上)
※1 解体.改造.補修工事を同一の者が二以上の契約に分割して請け負う場合においては、これをひとつの契約で請け負ったものとみなします。
※2 請負代金の合計額は、材料費も含めた作業全体の請負代金の額を言い、事前調査の費用は含みません。(消費税は含む)
また、請負契約が発生していない場合でも、請負人に施工させた場合の適正な請負代金相当額で判断します。
なお、令和8年1月1日より、一部の特定工作物の事前調査は、工作物石綿事前調査者が実施する必要があります。